ユーロ下落

http://www.bloomberg.co.jpより

欧州外為：ユーロが対ドルで７カ月ぶり安値−仏がＥＵ憲法批准否決
５月31日（ブルームバーグ）：31日午前の欧州外国為替市場では、ユーロがドルに対して下げ、昨年10月以降初めて１ユーロ＝1.24ドルを下回った。フランスが29日実施した国民投票で、欧州連合（ＥＵ）の憲法批准を否決したことから、欧州の経済統合プロセスに遅れが生じるとの懸念が生まれた。

　　ＨＳＢＣ（ロンドン）の世界通貨調査責任者、マーク・オースティン氏は、「欧州のプロジェクトが脅かされているとの見方がある」とし、「市場のセンチメントがかなり悪いなか、ユーロ下落をここで食い止めるようなはっきりとした理由はない」と述べた。同氏によると、ユーロは向こう２日間で、ドルに対し１ユーロ＝1.22ドルまで下落する可能性がある。

　　ユーロは月間ベースでも、ドルに対し過去４カ月で最大の下げを示しそうだ。オランダでは１日、ＥＵ憲法批准の賛否を問う国民投票が行われる見込みだ。欧州の経済成長が４年連続で米国に遅れを取るなか、ユーロは５月、ドルに対し3.7％下落している。

ＥＢＳによれば、ユーロはドルに対し、一時１ユーロ＝1.2370ドルと昨年10月14日以来の安値を付けた。ロンドン時間午前９時19分現在では、同 1.2385ドル。前日遅くのニューヨーク市場では、同1.2475ドルだった。円に対しては、１ユーロ＝134円14銭と、同134円66銭からユーロ安が進んでいる。

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